症状・症例から探す
症状・症例から探す
気分がすぐれない、落ち込んでしまう、悩み・心配事が頭から離れなくなる、頭が働かない気がする、疲れやすい。そういった気分の不調はうつ状態と呼びます。日常生活としては、食欲がなくなったり、逆に食べ過ぎてしまうことも気分の落ち込みのサインとして現れることがあります。
うつ状態の代表的な病気はうつ病ですが、他にも躁うつ病(双極性感情障害)、適応障害、不安障害、発達障害の二次障害など、あらゆる疾患に見られます。
うつ状態はその原因となる病気を調べ、重症度を評価し、適切な治療を選択する必要があります。早期治療が必要であり、治療開始が早ければ早いほど、改善も早いと言われています。
社会生活の悩みは人間関係の問題がとても多いです。職場の上司、学校の友人関係、夫婦や家族との関係など、コミュニケーションのストレスが蓄積されることで気分が落ち込んでしまうことがあります。
これらのことは新生活など環境の変化によって起こることが多く、元々メンタルが強かった人でも環境次第で症状が現れることがあります。
環境に対して適応できない=適応障害、という診断をつけることが多いですが、元々のコミュニケーションが苦手であったり、脳の中の神経伝達物質のバランスが悪く、必要以上に恐怖感を感じてしまう精神病の可能性も想定して診察することが大事です。
人とのコミュニケーションが苦手だったり、傷ついた経験から人付き合いを避けたい人もいます。
「どう会話したらいいか分からない」「空気を読むのが難しい」「仕事で求められていることが分からない」と思い悩む方は、アスペルガー障害、自閉スペクトラム症などの可能性があります。これらは発達障害という分類になりますが、もともと回避的な性格傾向であるパーソナリティ障害の可能性もあります。
他に発達障害は注意欠陥・多動性障害(ADHD)もあり、幼少期から忘れ物が多く、遅刻癖があり、落ち着いて授業を聞けない、などの症状がみられます。
コミュニケーションにおいても集中できず、苦手意識を持ってしまう方もいます。
イライラする、落ち着かない、という症状は人によって重さが異なります。
「最近イライラしやすい」というものから、「我慢しようとしても物や人を殴ってしまう」というものまで、さまざまです。
うつ病は元気がなくなってしまう病気ですが、逆に怒りっぽくなってしまうケースもよくあります。
また仕事のストレスなどで疲労し、ストレス耐性が低くなっていることもよくあります。躁うつ病の躁状態であれば、エネルギーがあふれ過ぎて、興奮が強く、怒りっぽくなってしまいます。また、周りの人が止められないほど、我を忘れるほど激しい興奮(精神運動興奮状態)が続けば、統合失調症など精神病の可能性も検討する必要があります。
女性の方では、ホルモンバランスや月経周期の影響からメンタルに不調をきたす、月経前症候群(PMS)や、更年期障害などの可能性も考慮し診断することが必要です。
意味が無いとわかっていながらも、それをやめられない行為を強迫行為と呼びます。
手を洗うのをやめられなかったり(不潔恐怖)、玄関の鍵のかけ忘れを気にして何度も家に戻ったり、物を落として無いか振り返ったり、車で人を轢いてしまっていないか気になったりするなど(確認強迫)、生活でのストレスが多く、多くの方が苦痛を感じます。
不潔強迫が進行すると、家の中でもベッドの上でしか生活できなかったり、風呂に入るにも何時間もかかったりするなどとても深刻な状況になります。
薬物療法の適応もありますので、まずはご相談ください。
実際に起こっていないことでも、本人にとっては事実として感じてしまうことを「幻覚」や「妄想」と呼びます。
幻覚には幻聴、幻視、幻嗅、体感幻覚、などさまざまな種類があります。「悪口を言われている」「音楽が流れる」「幽霊が見える」「体に電気が流れる」など、さまざまな感覚の異常がみられます。
妄想には、被害妄想、関係妄想、微小妄想などがあります。「嫌がらせをされている」「ジロジロみられている」「胃がなくなってしまった」など、とても多くの症状があります。
幻覚や妄想は、自分では病気と気付きにくく、病気と診断されることで「そんなことはない」と思ってしまうことも多いです。そのため、ご家族などからご相談を受けることも多い症状です。統合失調症という精神病によく見られる症状ですが、うつ状態が進行してもみられたり、認知症の周辺症状(二次障害)としてもみられたり、発達障害に併発することもあります。
早く治療を開始するほど予後もいいため、お悩みでしたらご相談ください。
HPに記載されていない症状・精神疾患に関してもメンタル領域であれば対応可能です。不安でしたらまずは一度ご相談下さい。
TOP