2025年9月22日

うつ病の診断書が必要になったとき、どうすればいい?
「最近、気分が落ち込んでばかりで仕事に行くのがつらい…」
「会社を休むには診断書が必要だけど、すぐに発行してもらえるのだろうか?」
うつ病の症状に苦しんでいるとき、無理をして仕事を続けることは症状を悪化させる可能性があります。適切な休養を取るためには診断書が必要ですが、「診断書はすぐにもらえるのか」「どんなクリニックを選べばいいのか」と不安に思う方も多いでしょう。
うつ病の診断書は、医師による診察と診断に基づいて発行される重要な医療文書です。休職のためだけでなく、傷病手当金の申請や障害年金の手続きにも必要となることがあります。
この記事では、精神科専門医の立場から、うつ病の診断書を即日発行できる心療内科の選び方や、診断書の発行にかかる期間、スムーズに取得するためのポイントについて詳しく解説します。
うつ病の診断書はすぐに発行してもらえるのか?
うつ病の診断書が「すぐにもらえるかどうか」は、いくつかの要因によって異なります。
医師が患者の状態を診て、早急な対応が必要だと判断した場合は、初めての受診であっても即日で診断書を発行してもらえる可能性があります。
即日発行が可能なケース
医師が「早急な休職が必要」と判断するケースとしては、以下のような状況が考えられます。
- 重度の抑うつ症状があり、ほとんど何も手につかない状態
- 強い希死念慮があり、自殺のリスクが高い
- 著しい集中力・判断力の低下があり、仕事や日常生活に支障をきたしている
- 重度の身体症状(極端な不眠や食欲不振など)がある
- 現在の職場環境が明らかに病状を悪化させている
症状が重く、就労継続が困難な状態であれば、医師は患者の安全と回復を最優先に考え、その日のうちに診断書を発行する必要があると判断することもあります。
通常の診断書発行にかかる期間
当院は、休職診断書に限り当日発行が可能ですが、全てのクリニックが即日発行ができる訳ではありません。多くの場合、診断書の発行には以下のようなプロセスが必要となります。
診断書の発行には、医師が診察内容をまとめ、診断名、症状、必要な配慮事項などを正確に記載する作業が必要です。また、医療機関によっては事務手続き(文書作成、医師の押印、会計処理など)に時間がかかることがあります。
そのため、通常は診察から発行まで数日程度かかることが多いです。
具体的には、診察当日に診断書を依頼した場合、翌日以降に発行準備が整い、後日受け取りに行くか、郵送してもらうという流れが一般的です。
急ぎの場合は、いつ頃発行可能か、受け取り方法はどうなるかを受診時に確認しておくことが大切です。
即日診断書発行に対応している心療内科の特徴
うつ病の診断書を即日で発行してもらうためには、そのサービスに対応しているクリニックを選ぶことが重要です。即日診断書発行に対応している心療内科には、以下のような特徴があります。
1. 診断書発行サービスを明示している
診断書の即日発行に対応しているクリニックは、そのサービスをホームページやクリニック案内で明確に謳っていることが多いです。「診断書即日発行対応」「初診から診断書発行可能」といった表記を確認しましょう。
例えば、シモキタよあけ心療内科では、「診断書は当日作成します」と明記されています。このように、診断書発行について明確に案内しているクリニックを選ぶことがポイントです。
2. 予約システムが整っている
診断書の即日発行に対応しているクリニックは、予約システムが充実していることが多いです。ウェブサイトやアプリから24時間予約できるシステムを導入していたり、当日予約に対応していたりします。
シモキタよあけ心療内科では、完全予約制を採用しており、ウェブやアプリから24時間予約が可能です。このような便利なシステムがあれば、急な体調不良でも対応しやすくなります。
3. 診療時間が柔軟
平日の夕方以降や土曜日も診療している心療内科は、仕事をしている方にとって通いやすく、診断書も受け取りやすいでしょう。
シモキタよあけ心療内科の場合、月曜から土曜まで10:00-13:00と14:00-19:00の時間帯で診療を行っています。このように、柔軟な診療時間を設けているクリニックは利便性が高いといえます。
診断書が必要な場合は、特に時間的余裕をもって予約を取れるクリニックを選ぶことが重要です。
うつ病の診断書をスムーズに取得するためのポイント
うつ病の診断書をスムーズに取得するためには、いくつかのポイントを押さえておくことが大切です。
診断書が必要になったとき、焦らずに対応するための準備をしておきましょう。
1. 事前に電話で確認する
クリニックを受診する前に、電話で診断書の発行について確認しておくことが重要です。
- 診断書の即日発行は可能か
- 初診でも診断書を発行してもらえるか
- 診断書の発行にかかる費用
- 必要な持ち物や準備すべきこと
これらの点を事前に確認しておくことで、スムーズに診断書を取得できる可能性が高まります。

2. 症状をメモしておく
診察の際に自分の症状を正確に伝えられるよう、事前にメモを準備しておくとよいでしょう。
いつ頃から症状が現れたのか、どのような症状があるのか、日常生活や仕事にどのような影響が出ているのかなど、具体的に記録しておくことで、医師の診断の助けになります。
特に、以下のような点を整理しておくと良いでしょう。
- 睡眠の状態(寝つきが悪い、夜中に目が覚める、早朝に目が覚めるなど)
- 食欲の変化(食欲不振や過食)
- 気分の変化(落ち込み、イライラ、不安など)
- 身体症状(頭痛、めまい、動悸、疲労感など)
- 仕事や日常生活への影響(集中力低下、ミスの増加、人間関係の変化など)
3. 必要な書類や情報を準備する
診断書の発行をスムーズに進めるためには、必要な書類や情報を事前に準備しておくことが大切です。
- 保険証やマイナ保険証
- お薬手帳(服用している薬がある場合)
- 他院からの紹介状(ある場合)
- 会社や学校が指定する診断書の様式(ある場合)
- 診断書に記載してほしい内容(休職期間の希望など)
特に会社指定の診断書様式がある場合は、忘れずに持参しましょう。
うつ病の診断書が必要になる主なケース
うつ病の診断書は、さまざまな場面で必要となります。主なケースを理解しておくことで、自分の状況に応じた適切な対応ができるようになります。
1. 休職・休学の手続き
会社を休職したり、学校を休学したりする際には、その理由を証明するために診断書が必要になることがほとんどです。
特に企業では、一定期間以上の病気休暇を取る場合、診断書の提出を義務付けていることが一般的です。診断書には、病名、症状の概要、必要な療養期間などが記載されます。
シモキタよあけ心療内科では、病状に応じて会社に提出する診断書・傷病手当等の書類作成が可能であり、休職中は復職に向けた療養アドバイスも行っています。このようなサポート体制があるクリニックを選ぶと安心です。

2. 傷病手当金の申請
健康保険に加入している方が病気やケガで働けなくなった場合、傷病手当金を受け取ることができます。この申請には医師の診断書が必要です。
傷病手当金は、働けなくなった日から起算して3日間の待機期間を経過した後、4日目から支給されます。最長1年6ヶ月まで受給可能で、給料の約3分の2が支給されます。
申請には、医師の意見書(診断書)と事業主の証明が必要となるため、診断書の内容は正確であることが重要です。
3. 障害年金の申請
うつ病などの精神疾患が長期化し、日常生活や就労に支障をきたす状態が続く場合、障害年金を申請することができます。
この申請には、初診日から1年6ヶ月以上経過した時点での医師の診断書(障害認定日以降の診断書)が必要です。
障害年金の申請は手続きが複雑なため、専門的な知識を持つ医師がいるクリニックを選ぶことが望ましいでしょう。
心療内科選びで失敗しないためのチェックポイント
うつ病の診断書を発行してもらうためには、信頼できる心療内科を選ぶことが大切です。以下のポイントをチェックして、自分に合ったクリニックを見つけましょう。
1. 医師の専門性と経験
精神科専門医や精神保健指定医の資格を持つ医師が在籍しているクリニックを選ぶことが重要です。専門的な知識と経験を持つ医師であれば、適切な診断と治療を受けられる可能性が高まります。
シモキタよあけ心療内科の院長は、日本精神神経学会精神科専門医・指導医、精神保健指定医、認知症診療医の資格を持っており、東京都立松沢病院で精神科を学び、複数のクリニック勤務を経て開業しています。このように、専門的な資格と豊富な経験を持つ医師がいるクリニックは安心です。
2. アクセスの良さと通院のしやすさ
通院のしやすさも重要なポイントです。特に体調が優れないときは、アクセスの良いクリニックを選ぶことで、通院の負担を軽減できます。
シモキタよあけ心療内科は、下北沢駅から徒歩1分という好アクセスに位置しており、京王井の頭線(中央口改札)、小田急線(東口改札)からすぐの場所にあります。このように、駅から近く、通いやすい立地にあるクリニックを選ぶと良いでしょう。
3. 予約システムと待ち時間
予約の取りやすさや待ち時間の短さも、クリニック選びの重要なポイントです。特に体調が優れないときは、長時間の待ち時間は大きな負担になります。
シモキタよあけ心療内科では、完全予約制を採用しており、ウェブ・アプリから24時間予約可能です。また、当日予約にも対応しています。このような便利なシステムがあれば、急な体調不良でも対応しやすくなります。
4. 診療内容と対応疾患
クリニックによって得意とする疾患や治療法が異なります。自分の症状や悩みに対応しているかどうかを確認しましょう。
シモキタよあけ心療内科では、うつ病、不眠症、適応障害、大人の発達障害、パニック障害、不安障害、摂食障害、自律神経失調症、月経前症候群(PMS、PMDD)、躁うつ病、アルコール依存症など幅広い精神科疾患に対応しています。
また、カウンセリングや発達障害検査なども行っており、薬物療法だけでなく、総合的なサポートを受けられる点も魅力です。
まとめ:うつ病の診断書と心療内科選びのポイント
うつ病の診断書は、休職や傷病手当金の申請など、さまざまな場面で必要となる重要な書類です。即日発行に対応しているクリニックもありますが、医師の判断や医療機関の体制によって対応が異なります。
心療内科を選ぶ際は、以下のポイントを確認しましょう。
- 診断書発行サービスを明示しているか
- 医師の専門性と経験
- アクセスの良さと通院のしやすさ
- 予約システムと待ち時間
- 診療内容と対応疾患
シモキタよあけ心療内科のように、精神科専門医による質の高い医療を提供し、アクセスが良く、予約システムが充実しているクリニックを選ぶことで、安心して診療を受けることができます。
うつ病の症状に苦しんでいる場合は、一人で抱え込まず、早めに専門医に相談することが大切です。適切な診断と治療を受けることで、症状の改善につながります。
診断書が必要な場合は、事前に電話で確認し、自分の症状をメモしておくなど、準備をしておくことでスムーズに取得できるでしょう。
心身の健康を第一に考え、自分に合った心療内科を見つけて、適切なサポートを受けましょう。
より詳しい情報や診療予約については、シモキタよあけ心療内科の公式サイトをご覧ください。精神科専門医による丁寧な診療と、うつ病の診断書発行にも対応しています。
著者プロフィール
「シモキタよあけ心療内科 院長 副島正紀」

〜こころに、よあけを〜
【資格・所属学会】
- 日本精神神経学会 精神科専門医
- 日本精神神経学会 精神科指導医
- 精神保健指定医
- 認知症診療医