2026年1月19日


心療内科の初診で聞かれることは?持ち物・当日の流れ・準備チェックリスト
心療内科の初診、不安に感じていませんか?
「心療内科に行きたいけれど、何を聞かれるのか不安」「うまく話せるか心配」・・・初めて心療内科を受診する方の多くが、こうした不安を抱えています。
実は、心療内科の初診は決して怖いものではありません。医師は患者さんの悩みに寄り添い、適切な治療方針を一緒に考えるパートナーです。事前に初診の流れや聞かれることを知っておけば、落ち着いて受診できます。
本記事では、精神科専門医の視点から、心療内科の初診で聞かれること、必要な持ち物、当日の流れ、そして準備のチェックリストまで詳しく解説します。初診への不安を少しでも軽減し、安心して一歩を踏み出すお手伝いができれば幸いです。

心療内科の初診で聞かれること【基本項目】
1. 今困っている症状について
初診で最初に聞かれるのは、「今一番困っていることは何ですか?」という質問です。
具体的には以下のような内容を伝えましょう・・・
- どんな症状があるか(気分の落ち込み、不眠、動悸、不安感など)
- いつから症状が始まったか(〇ヶ月前から、仕事を辞めてからなど)
- どのくらいの頻度で起こるか(毎日、週に数回など)
- どんな状況で悪化するか(人前に出るとき、夜になるとなど)
完璧に説明しようと思わなくて大丈夫です。医師が質問しながら整理していきますので、話せる範囲で構いません。
2. 生活リズムの変化
精神的な不調は、生活リズムに大きく影響を及ぼします。医師は以下の点を詳しく確認していきます・・・
睡眠について:寝つきが悪い(入眠困難)、途中で目が覚める(中途覚醒)、早朝に目が覚める(早朝覚醒)、日中の眠気、寝ても疲れが取れないなどの症状があるかを確認します。睡眠の質は精神状態を把握する上で重要な指標となります。
食欲について:食欲が減って食事量が極端に減った、逆に過食気味で食べ過ぎてしまう、体重の大きな変化があるかなどを尋ねます。食欲の変化は、うつ病や不安障害の重要なサインとなることがあります。
活動量について:以前より動くのが億劫になった、趣味や仕事への意欲が低下した、外出する気力がないなどの変化を伝えてください。日常生活の活動量の変化は、治療方針を決める上で参考になります。
3. ストレスの要因
症状の背景にあるストレス要因を特定することは、治療方針を決める上で重要です。
仕事のストレス:過重労働、職場の人間関係、責任の重圧、パワハラやセクハラなどがあれば、具体的に説明しましょう。休職や転職を考えるほどの負担があるかどうかも重要な情報です。仕事のストレスは、現代社会において精神的不調の大きな原因となっています。
家庭のストレス:夫婦関係、子育ての悩み、介護の負担、経済的な問題などがあれば伝えてください。家庭内のトラブルが精神的な負担になっている場合、状況を詳しく説明することで、適切なサポート体制を考えることができます。
人間関係のストレス:友人や知人との関係やトラブル、孤独感、対人恐怖などがあれば、医師に相談しましょう。人間関係の悩みは、不安障害やうつ病の引き金になることがあります。

初診で聞かれる詳細項目
4. 過去の治療歴や服薬状況
精神科や心療内科の受診歴がある場合、過去の治療内容を詳しく伝えることが大切です。
- 以前通院していた医療機関名
- 受診していた期間
- 診断名(うつ病、不安障害など)
- 処方されていた薬の名前と量
- 効果があった薬、副作用が出た薬
- カウンセリングの経験
お薬手帳や紹介状があれば、持参しましょう。前医での治療経過を知ることで、より適切な治療方針を立てることができます。特に、過去に効果があった薬や副作用が出た薬の情報は、新しい治療を始める上で貴重な情報となります。
5. 身体症状について
精神的な不調は、頭痛や胃痛、動悸、めまいなどの身体症状として現れることが多いため、医師は身体症状についても詳しく尋ねます。
「頭痛がいつから続いているか」「どのくらいの頻度で起こるか」「ストレスが強いときに悪化するか」などを具体的に伝えると、診断の参考になります。身体症状と精神症状の関連性を把握することで、より効果的な治療が可能になります。
6. 家族歴について
家族に精神疾患の方がいるかどうかも、診断の重要な情報です。遺伝的な要因が関係する疾患もあるため、家族構成や家族の精神科通院歴について尋ねられることがあります。
家族の病歴を話すことに抵抗がある方もいらっしゃいますが、診断の精度を高めるために役立つ情報ですので、可能な範囲で伝えていただけると助かります。
7. 生い立ちや性格について
幼少期の発達状態や学生時代の性格、人間関係なども、診断の参考になります。発達障害が疑われる場合は、母子手帳や小学校の通信簿を持参すると役立ちます。
また、「第三者(家族や友人など)から見てどういう人物か」という客観的情報も重要です。付き添いの方がいれば、医師が直接話を伺う場合もあります。ご自身では気づいていない性格の特徴や行動パターンが、診断の手がかりになることがあります。
初診に必要な持ち物チェックリスト
初診をスムーズに進めるために、以下の持ち物を準備しましょう・・・
必須の持ち物
- 健康保険証またはマイナ保険証
- お薬手帳(服用中の薬がある場合)
- 各種医療受給者証(自立支援医療受給者証、高齢受給者証、こども医療受給者証など)
あると役立つ持ち物
- 紹介状(診療情報提供書):かかりつけ医や前医からの紹介状があれば、以前効果のあった治療法や薬、効果のなかったものを把握できるため、患者さんの状態の理解に役立ちます。
- 母子手帳:発達障害が疑われる場合、幼少期の発達状態を知ることができます。
- 小学校の通信簿:発達障害の診断に役立つ情報が含まれています。
- 健康診断結果票:「要精密検査」「専門外来受診」「要医療」等と指示されている場合、紹介状として扱われます。
- メモ:伝えたいことをまとめたメモがあると、診察時に落ち着いて話せます。
これらの持ち物を事前に準備しておくことで、初診当日の不安を軽減し、スムーズに診察を受けることができます。

初診当日の流れ【詳細解説】
1. 予約
ほとんどの心療内科・精神科は予約制です。
電話予約の場合、「初診の予約」であることを伝え、症状を聞かれた場合にはお話しできる範囲で悩んでいることを簡単に伝えましょう。電話予約が苦手な方は、ウェブ予約ができるクリニックがおすすめです。
シモキタよあけ心療内科では、ウェブ・アプリより24時間予約が可能です。受診するべきか分からなければ、お気軽にお電話ください。専門の看護師が病状など伺い、対応いたします。
2. 来院・受付
予約時間の15〜30分前には到着しましょう。初診は問診票の記入に時間がかかるためです。
受付で初診であることを伝え、健康保険証(マイナンバーカード)を提出します。お薬手帳や紹介状がある場合は、このタイミングで提出しましょう。受付スタッフが丁寧に案内してくれますので、分からないことがあれば遠慮なく質問してください。
3. 問診票の記入
問診票には以下のような質問があります・・・
- 困っている症状、相談したいこと(選択式・自由記入)
- その症状での受診歴
- 原因と思われる出来事・理由
- 病歴・服薬歴
- 家族のこと
- 生活のこと(食事・睡眠・飲酒・喫煙など)
記入したくないことがある場合、必ずしも記入する必要はありません。ただし、より効果のある診察にするためには、できる限り答えられる質問には答えるとよいでしょう。
シモキタよあけ心療内科では、来院前にスマホやPCから初診用問診を入力できます(所要時間約10分)。事前に入力しておくと、当日の待ち時間を短縮できます。
4. 診察
医師が親切に悩みや症状について質問してくれるので、伝えるべきか悩むことや人に言えないことなど、なんでも相談してください。
一般的な初診の時間は30〜60分前後と長めに設定されているため、焦らずゆっくり相談することができます。シモキタよあけ心療内科では、医師の診察は約30分です。
必要に応じて採血、心理検査等を行い、一人ひとりに合わせた治療プランをご提案します。治療方針については、患者さんの希望や生活状況を考慮しながら、一緒に決めていきます。
5. 会計
診察が終わると待合に戻り、会計が案内されます。
一般的な心療内科・精神科の初診診察料の目安は、健康保険3割負担で2,500円〜5,000円程度です。身体疾患を精査するための採血や心電図を実施した場合や、心理検査を行った場合は5,000円程度になります。特に検査がない場合は、2,500円程度を目安にして問題ありません。
シモキタよあけ心療内科では、各種キャッシュレス決済・クレジットカード決済に対応しています。また、事前にクレジットカードをアプリ(デジスマ)に登録すると、お会計をまたずにお帰りになれます。
お会計後、処方箋や診断書などをお受け取りください。診察券はアプリ(デジスマ)になりますので、当日ご案内いたします。

初診で話せない・泣いてしまう場合の対処法
初診では緊張して泣いてしまったり、言葉が出なくなったりすることは珍しくありません。医師はそうした状況に慣れていますので、心配しないでください。
事前にメモを準備する
伝えたいことをメモにまとめておくと、診察時に落ち着いて話せます。箇条書きで構いませんので、以下の項目を書き出しておきましょう・・・
- 今一番困っている症状
- 症状が始まった時期
- 考えられる原因
- 治療に対する希望(すぐに復職したい、一旦休職したいなど)
メモを見ながら話しても構いませんし、メモを医師に渡して読んでもらうこともできます。
付き添いの方に同席してもらう
家族や友人に付き添ってもらい、代わりに説明してもらうこともできます。客観的な情報は診断に役立ちますので、遠慮なく同席をお願いしましょう。
付き添いの方がいることで、安心して診察を受けられる方も多くいらっしゃいます。
無理に全てを話そうとしない
初診で全てを話す必要はありません。話せることから少しずつ伝えていけば大丈夫です。医師は患者さんのペースに合わせて、丁寧に話を聞いてくれます。
何度か通院するうちに、徐々に話しやすくなっていくものです。焦らず、ご自身のペースで治療を進めていきましょう。
よくある質問【Q&A】
Q. 都合により指定された日に受診できないのですが、他の学校で受けられますか?
A. 予約をキャンセルして、別の日に再予約することができます。クリニックに連絡して、都合の良い日時を相談しましょう。
Q. 私立・国立学校へ入学する予定ですが、受診する必要はありますか?
A. 心療内科の受診は、学校への入学とは関係ありません。ご自身の健康のために、必要と感じたら受診してください。
Q. 保護者の都合がつかず、当日付き添いできません。
A. 成人の方であれば、一人で受診しても問題ありません。未成年の方の場合、祖父母など、ご両親以外の方でも大丈夫です。
Q. 母子手帳は必要ですか?
A. 発達障害が疑われる場合は、母子手帳があると診断に役立ちますが、必須ではありません。
Q. 「就学時健康診断調査票」を無くしてしまいました。
A. 問診票は受付で再度記入できますので、心配いりません。
まとめ:初診は新しい一歩を踏み出すチャンス
心療内科の初診は、決して怖いものではありません。
医師は患者さんの悩みに寄り添い、適切な治療方針を一緒に考えるパートナーです。事前に初診の流れや聞かれることを知っておけば、落ち着いて受診できます。
持ち物を準備し、伝えたいことをメモにまとめておけば、初診はスムーズに進みます。完璧に説明しようと思わず、話せることから少しずつ伝えていけば大丈夫です。
シモキタよあけ心療内科は、下北沢駅から徒歩1分の好アクセスで、精神科専門医による質の高い医療を提供しています。完全予約制でウェブ・アプリより24時間予約可能です。診断書は当日作成し、各種キャッシュレス決済にも対応しています。
初診への不安を少しでも軽減し、安心して一歩を踏み出すお手伝いができれば幸いです。詳細はこちら:シモキタよあけ心療内科
著者プロフィール
「シモキタよあけ心療内科 院長 副島正紀」

〜こころに、よあけを〜
【資格・所属学会】
認知症診療医
日本精神神経学会 精神科専門医
日本精神神経学会 精神科指導医
精神保健指定医