自律神経失調症と不眠の違い|似ている症状の見分け方と受診の目安|シモキタよあけ心療内科|下北沢のメンタルクリニック・心療内科・精神科

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自律神経失調症と不眠の違い|似ている症状の見分け方と受診の目安

自律神経失調症と不眠の違い|似ている症状の見分け方と受診の目安|シモキタよあけ心療内科|下北沢のメンタルクリニック・心療内科・精神科

2026年1月17日

自律神経失調症と不眠の違い|似ている症状の見分け方と受診の目安

自律神経失調症と不眠症、どちらか迷っていませんか?

「最近、よく眠れない」「めまいや動悸がする」「体がだるくて仕方ない」・・・

こうした症状に悩まされている方は少なくありません。しかし、その原因が「自律神経失調症」なのか「不眠症」なのか、判断に迷うことも多いでしょう。実際、両者は症状が似ているため、自己判断では区別が難しいのです。

私は精神科専門医として、これまで多くの患者さんの診療に携わってきました。その中で、自律神経失調症と不眠症を混同されている方が非常に多いと感じています。適切な治療を受けるためには、まず自分の症状がどちらに該当するのかを理解することが重要です。

本記事では、自律神経失調症と不眠症の違いについて、症状の見分け方から受診の目安まで、医師の視点から詳しく解説します。

自律神経失調症とは?その原因と症状

自律神経失調症は、交感神経と副交感神経のバランスが崩れることで起こる状態です。

自律神経は、私たちの意思とは関係なく、呼吸や血液循環、消化、体温調節などの体の機能を24時間休まず調整しています。交感神経は「アクセル」のような役割を果たし、昼間や緊張時に活発になります。一方、副交感神経は「ブレーキ」として、リラックス時や夜間に優位になり、体を休息モードに導きます。

この2つの神経のバランスが崩れると、内臓が円滑に機能しなくなり、全身に様々な症状が現れます。これが自律神経失調症です。

自律神経失調症の主な原因

自律神経失調症は、様々なストレスによって脳が疲労することで起こります。ストレスには、人間関係や仕事のストレスなど「精神的ストレス」だけでなく、猛暑や寒暖差、冬季の日照時間の減少、騒音、夜型生活や運動不足、時間に追われる生活等によって体が受ける「身体的ストレス」も含まれます。

脳は疲れやすく、ストレスに弱い臓器です。脳の疲労は「不安」という形で現れ、不安が強くなると「神経症」という脳の病気が起こります。この時、ストレスは脳から自律神経にも伝わりますが、普段は自律神経がストレスを遮断し、内臓を守っています。

しかし、脳の不安状態が続くと自律神経が耐えられる限界を超えてしまい、自律神経のバランスが崩れてストレスがどんどん内臓に伝わるようになり、ついには内臓にも様々な疲労症状が出ます。

自律神経失調症の多彩な症状

自律神経失調症では、全身に様々な症状が現れます。以下のような症状が複数見られることが特徴です。

  • 循環器系:動悸、立ちくらみ、胸痛、血圧の変動
  • 消化器系:下痢、便秘、腹部膨満感、吐き気、食欲不振
  • 神経系:頭痛、めまい、ふらつき、耳鳴り
  • 筋骨格系:肩こり、筋肉痛、関節痛
  • 全身症状:疲労感、倦怠感、微熱、発汗異常、手足の冷え
  • 精神症状:不安感、イライラ、集中力低下、意欲低下
  • 睡眠障害:不眠、眠りが浅い

これらの症状は、元々弱かった臓器を中心に複数の臓器に現れることが一般的です。検査をしても異常が見つからないことが多く、診断が難しい場合もあります。

不眠症とは?その種類と特徴

不眠症は、「眠りの質や量が不足して、日中の生活に支障をきたす状態」を指します。

医学的には、不眠が少なくとも1ヶ月以上続き、日中の疲労感や集中力低下、気分の落ち込みなどが伴う場合に「不眠症」と診断されることが多いです。睡眠の質が悪くなる原因はさまざまですが、ストレスや生活リズムの乱れ、身体の病気、薬の副作用、心理的な要因が挙げられます。

不眠症の4つのタイプ

不眠症は、症状のパターンによって以下の4つに分類されます。

1. 入眠障害

寝つきが悪く、なかなか眠れない状態です。布団に入ってから30分~1時間以上眠れないことが特徴です。

2. 中途覚醒

朝起きる時間までに何度も目が覚める状態です。夜中に目が覚めてしまい、再び眠るのに時間がかかります。

3. 早朝覚醒

朝早く目が覚めて再度寝ることができない状態です。目覚ましアラームよりも早い時間に目が覚めてしまいます。

4. 熟睡障害

十分に睡眠時間を取っているが、眠りが浅く熟睡感が得られない状態です。何時間寝ても寝た気がしません。

不眠症と自律神経の関係

睡眠は自律神経の働きと深い関係があります。「体内時計」が自律神経をコントロールして、日中は主に交感神経が働き、夜間は副交感神経が働いて、睡眠と覚醒のリズムをつくり出しています。

しかし、2つの神経のバランスが崩れると、夜になっても眠れない状態、すなわち「不眠症」になります。このように、不眠症は自律神経の乱れによって引き起こされることも多いのです。

自律神経失調症と不眠症の違い|見分けるポイント

自律神経失調症と不眠症は症状が重なる部分が多く、見分けるのが難しい場合があります。しかし、いくつかのポイントに注目することで、ある程度の判断が可能です。

主な症状の範囲で見分ける

不眠症の場合、主な症状は「眠れない」「睡眠の質が悪い」という睡眠に関する問題に集中しています。日中の疲労感や集中力低下、気分の落ち込みなどが伴いますが、基本的には睡眠障害が中心です。

自律神経失調症の場合、動悸、めまい、頭痛、冷え・ほてり、胃腸不調、不眠など多彩な症状が現れます。睡眠障害も症状の一つですが、それ以外にも様々な身体症状が複数見られることが特徴です。

症状の発症タイミングと持続性

不眠症は、ストレスや生活リズムの乱れなど、比較的明確なきっかけで発症することが多く、睡眠障害が少なくとも1ヶ月以上続きます。

自律神経失調症は、時期や周期に関係なく起こり、症状が長期間続くことがあります。また、症状の種類や強さが日によって変動することも特徴です。

診断基準の違い

不眠症は、睡眠障害が1ヶ月以上続き、日中の支障があるかどうかで診断されます。一方、自律神経失調症は、身体検査や検査で明確な異常はなく、症状や経過で総合的に診断されます。

併発する可能性も考慮する

重要なのは、自律神経失調症と不眠症は別の病気ですが、ストレスや生活環境の乱れなどの共通因子により、両方の症状が同時に現れることも珍しくないということです。

例えば、自律神経の乱れからくる動悸やめまい、不安感が強いと、なかなか眠れなくなり不眠症を併発するケースがあります。逆に、慢性的な不眠が続くことで自律神経のバランスが崩れ、体調不良が悪化することもあります。

受診の目安|何科を受診すべきか

「ただの疲れかな?」と思っても、日常生活に支障をきたしている場合は受診を検討しましょう。

こんな症状があれば受診を検討してください

  • 同じような不調が1ヶ月以上続いている
  • 睡眠障害が続き、日中の生活に支障が出ている
  • 動悸、めまい、頭痛など複数の身体症状がある
  • 気持ちや体の不調が長引いて、仕事や家事ができない
  • 不安感やイライラが強く、コントロールできない
  • 症状が悪化している、または改善しない

受診先の選び方

不眠症が主な症状の場合

まずは内科や心療内科を受診することをおすすめします。睡眠障害の専門外来がある医療機関もあります。

自律神経失調症が疑われる場合

内科、心療内科、精神科のいずれかを受診するとよいでしょう。複数の症状がある場合は、総合的に診てもらえる心療内科が適しています。

女性特有の症状がある場合

月経に関連した不調や更年期症状が疑われる場合は、婦人科も選択肢になります。ホルモンバランスの乱れが自律神経に影響を与えている可能性があります。

初診で伝えるべきこと

受診の際には、以下の情報を整理して伝えると、診断がスムーズになります。

  • 症状の内容:どのような症状があるか、具体的に説明する
  • 症状の期間:いつから症状が始まったか、どのくらい続いているか
  • 症状のパターン:症状が出る時間帯や状況、悪化する条件など
  • 生活環境:仕事や家庭のストレス、生活リズム、睡眠時間など
  • 既往歴:過去の病気や現在服用している薬があれば伝える

私の経験では、患者さんが症状を詳しく説明してくださることで、より正確な診断と適切な治療方針を立てることができます。遠慮せず、気になることはすべて伝えてください。

治療法と日常生活での対処法

自律神経失調症と不眠症、いずれの場合でも、治療の基本は生活習慣の改善と適切な医療的介入の組み合わせです。

生活習慣の改善

規則正しい生活リズムを作る

毎日同じ時間に起き、寝る時間も一定に保つことが重要です。体内時計を整えることで、自律神経のバランスも改善されます。

睡眠環境を整える

寝る1時間前はスマートフォンやパソコンの画面から出るブルーライトを避けましょう。寝室は暗く、静かで、快適な温度に保つことが大切です。

適度な運動を習慣にする

日中の適度な運動は睡眠の質向上に役立ちますが、寝る直前の激しい運動は避けましょう。ウォーキングやストレッチなど、無理のない運動から始めることをおすすめします。

食生活を見直す

バランスの良い食事を心がけ、カフェインやアルコールは特に夕方以降は控えましょう。夜遅い時間の食事も避けることが望ましいです。

ストレスマネジメント

深呼吸、瞑想、趣味の時間を持つなど、心身を落ち着かせる時間を意識的に作りましょう。ストレスを完全になくすことは難しいですが、上手に付き合う方法を見つけることが大切です。

医療機関での治療

不眠症の治療

睡眠薬の使用は医師の指導のもとで行い、自己判断は避けてください。認知行動療法など、薬物療法以外の治療法も効果的です。

自律神経失調症の治療

漢方薬、向精神薬など、病状に応じて処方します。複数の薬剤を併用する場合も珍しくありません。また、カウンセリングや心理療法も有効な治療法です。

当院では、精神科専門医による質の高い医療を提供し、カウンセリングは経験豊富な公認心理士、臨床心理士が担当しています。薬物療法だけに頼らない治療を行い、一人ひとりに合わせた治療プランをご提案しています。

まとめ|適切な診断と治療で症状は改善します

自律神経失調症と不眠症は、症状が似ているため見分けるのが難しい場合があります。しかし、症状の範囲や発症パターンに注目することで、ある程度の判断が可能です。

自律神経失調症は、動悸、めまい、頭痛、胃腸不調など多彩な身体症状が複数現れることが特徴です。一方、不眠症は、主に睡眠に関する問題が中心となります。

ただし、両者は併発することも多く、自己判断では正確な診断が難しいため、症状が長引く場合は早めに医療機関を受診することが重要です。

受診先としては、内科、心療内科、精神科のいずれかを選択し、症状の内容や期間、生活環境などを詳しく伝えることで、適切な診断と治療を受けることができます。

治療の基本は、生活習慣の改善とストレスマネジメント、そして必要に応じた薬物療法やカウンセリングの組み合わせです。適切な治療を受けることで、症状は必ず改善します。

一人で悩まず、まずは専門医に相談してみてください。あなたの症状に合わせた最適な治療法を一緒に見つけていきましょう。

下北沢駅から徒歩1分の好アクセスで、完全予約制のため待ち時間も少なく、診断書は当日作成可能です。詳しくはシモキタよあけ心療内科の公式サイトをご覧ください。

著者プロフィール 

シモキタよあけ心療内科 院長 副島正紀」

〜こころに、よあけを〜

【資格・所属学会】

認知症診療医

日本精神神経学会 精神科専門医

日本精神神経学会 精神科指導医

精神保健指定医

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