うつ病で受診する目安【専門医解説】|シモキタよあけ心療内科|下北沢のメンタルクリニック・心療内科・精神科

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うつ病で受診する目安【専門医解説】

うつ病で受診する目安【専門医解説】|シモキタよあけ心療内科|下北沢のメンタルクリニック・心療内科・精神科

2024年10月05日

本日はうつ病を疑い、精神科を受診する目安についてお伝えします。

なんか最近元気がでないな、とか、ずっとつらい、とか皆さん一度は経験したことがあると思うんですが、 どれくらいの症状がでたら受診していいんだろう、って普通わからないと思います。 実は精神科には明確な基準はないんですが、ある程度精神科の共通認識があるので、そちらをお伝えします。

1 普段とあきらかに違う体調の悪さが2週間以上続く

うつ病は診断基準としては意欲が下がったり、憂鬱な気分になったり、好きなことを楽しめ無くなったりすることが典型的なんですが、 なんか頭痛が続いてたり、めまいや耳鳴りなど、体の症状が先に出ることがあります。

なので、ストレスだと思われる心や体の不調が 2週間以上つづいていたら相談してもいいと思います。2週間というのはアメリカの精神医学会が作成しているうつ病の診断基準で定められた期間です。 私の経験で言うと、初めて精神科を受診する患者さんは、多くの場合数週間~数か月、受診するかしないかを悩み続け、当初よりもだいぶ調子が悪くなってから受診されているので、受診を迷う段階であれば、もう受診してしまっていいと思います。

自分の中で、ちょっと調子がわるくても、数日ちょっと休んだり、睡眠時間を長くしたりしたら回復してきたとか。そういう自分にしかわからない体感ってありますよね。そういう自分の感覚をはずれた不調なのかどうかも大事だと思います。

2 社会生活に支障をきたしている

あらゆる精神疾患に共通している、精神障害の「障害」という言葉の認識なんですが、社会生活に支障をきたしているかどうか、を一つの基準にしていることが多いです。

分かりやすいのはADHDとかですね。ADHDは忘れ物が多かったり、遅刻癖があったり 一般の社会人だと悪い評価につながったり、場合によってはクビになってしまうような困った特性があるんですね。 ただし、忘れないように確認する習慣をつけたり、早く家を出るルールをきめるなど日常的な決め事をすることでADHDは治さなくても社会的には支障をきたさず過ごせている人も多くいます。 この場合は受診しなくても問題ないと思いますが、上司に同じミスを怒られたりすることで社会的に問題となり、治療機会となることがあります。

同じようにうつ病でも、朝起きて会社にいく気力がわかなかったり、仕事中に頭がはたらくなってしまったり、 というような社会的に不都合を起こした場合が一つの受診機会だと思います。

3 無理をしているな、と思いながら過ごし、今後も楽にならなそうな時

人間だれでも、「いまはつらいけど休めない」と無理をする期間は経験があると思います。 たとえば1,2週間踏ん張る程度ならなんとか乗り切れることも多いと思いますが、これが 数週間、数か月続くと人間は消耗してしまうんですね。

とくに先が見えない中で無理をし続けると、 いつのまにか倒れてしまいます。今後もおかれた環境が楽になる見込みがなく、精神的にも下がり傾向だと悪くなるのをまつのはまずいと思います。

精神科に限らず病気は早期治療、さらには予防医療が大事ですので、 「このまま悪くなりそうだな」と自分の中で危険信号がでていたら、一度ご相談ください。

これらの内容は当院のYoutubeをまとめたものになります。

ご興味がございましたら、動画でもご覧ください。

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【院長 副島正紀】 精神科専門医 精神科指導医 精神保健指定医 認知症診療医 –X

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