自律神経失調症
自律神経失調症
⾃律神経失調症は、⾃律神経のバランスが崩れることによって引き起こされる症状の総称です。精神科の診断基準では「⾃律神経失調症」という病名はありませんが、⼀般的によく知られている病名なので、こちらで説明いたします。
⾃律神経は、交感神経と副交感神経からなり、体のさまざまな機能を調整しています。このバランスが乱れることで、多くの症状が現れます。
⾃律神経失調症の治療は、症状の改善と再発予防を⽬指します。⽣活指導、⼼理療法、薬物療法などがあります。
仕事やストレスにより睡眠時間が短かったり、運動不⾜だったりすることが多いです。⽇々の習慣などを⾒直す、⽣活指導を⾏います。
認知⾏動療法など、⼼理的なアプローチでストレスの軽減を⽬指します。
⽣活環境を整えることで、ストレスを減らし、⾃律神経のバランスを取り戻します。
早期に改善を⽬指したり、うつ症状や不眠などの合併がみられた場合、薬物療法を検討します。
⾃律神経失調症は他の精神疾患が根本にあることがあります。以下はその例です。
突然の強い不安や恐怖を伴う発作が特徴です。
抑うつ感や興味・喜びの喪失が⻑い間続きます。
ストレスにより急な下痢がみられます。内科薬を使⽤し治療します。
甲状腺ホルモンの過剰分泌によって動悸や発汗を起こします。採⾎により調べます。
ホルモンバランスの変化により、⼥性は肩こり、イライラ、発汗などさまざまな症状がみられ、⾃律神経症状も認めます。当院では加味逍遙散などの漢⽅による治療も⾏っています。
⾃律神経失調症は広く知れ渡っている病名であり、患者様が⾃分で調べたり、内科で指摘されることが多い病気です。症状は多彩で、他のさまざまな精神疾患にも合併することが多いです。丁寧な問診、正しい診断が必要になりますので、専⾨の精神科・⼼療内科にご相談ください。
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